クラウドファンディングを始める前に確認したい7つの準備項目
今回は、クラウドファンディングを始める前に確認したい準備項目をチェックリスト形式で紹介します。目的、目標金額、プラットフォーム、リターン、ページ素材、事前告知、運用体制など、プロジェクト開始前に確認しておきたいポイントを解説するのでご参考にしてください。
クラウドファンディングは公開前の準備が重要
クラウドファンディングでは、プロジェクトを公開してから慌てて準備を始めたのでは遅すぎます。プロジェクトは公開前の準備がとても重要であり、成功を大きく左右するからです。起案者として取り組むべき作業は、企画の立案、魅力を伝えるプロジェクトページの制作、支援者を集めるための事前集客など、多岐にわたります。どれか一つでも欠けてしまうと、公開直後のスタートダッシュに失敗し、目標金額の達成が遠のいてしまいます。
クラウドファンディングは個人でも挑戦できますが、なるべくチームを組んでそれぞれの担当業務を決め、すべて並行して進めていくことが大切です。本記事では、クラウドファンディングの支援会社として、プロジェクト開始前に必ず確認しておきたい実務的なチェックポイントを分かりやすく整理して解説します。
クラウドファンディングの準備チェックリスト|確認したい7項目
クラウドファンディングの準備では、まずプロジェクトの目的とターゲットを明確にし、目標金額と資金用途を整理する必要があります。リターンの内容と実行可能性を確認したり、プロジェクトページに必要な素材を準備したり、するべきことはたくさんあります。
クラウドファンディングの準備チェックリストとして確認したい7つの項目を紹介します。
1.プロジェクトの目的とターゲットを明確にする
まずは、プロジェクトを立ち上げる目的と、支援してほしいターゲット層を明確にします。クラウドファンディングは資金調達が主な目的ですが、得られるものは金銭的な支援だけではありません。個人・企業・新商品の認知拡大や見込み客の獲得、市場調査の実施など、マーケティング手法としても、絶大な効果を期待できるのがクラウドファンディングの魅力です。
資金調達はもちろん、クラウドファンディングを通して何を実現したいのか、根本的な目的を考えてみましょう。目的がブレてしまうと、支援者に届くメッセージやリターンの内容も魅力に欠けるものになってしまいます。誰のどのような課題を解決する商品やサービスなのか、どのような人にファンになってもらいたいのかを具体化し、ターゲット像を絞り込むことが準備の第一歩となります。
2.目標金額と資金用途を整理する
目標金額を設定するときは、集めたい金額から決めるのではなく、プロジェクトの実行に必要なすべての費用から逆算して考えることが大切です。具体的には、商品やサービスの開発・製造などのプロジェクト実行費に加え、リターンの製造原価や配送にかかる送料、プラットフォームに支払う決済手数料や利用料を算定します。
実際には、ページの制作費用やプロモーションにかかる広告宣伝費なども発生するため、細かく洗い出して整理する必要があります。予期せぬトラブルに備えた予備費まで想定しておくと安心です。漠然とした金額を算出するのではなく、現実的かつ根拠のある目標金額を設定しましょう。
3.利用するクラウドファンディングサイトを決める
クラウドファンディングは、「CAMPFIRE」、「Makuake」、「Ready for」など、専用のプラットフォームを利用して実施するのが一般的です。各プラットフォームごとに強みを持つジャンルや主要なユーザー層、設定されている手数料や募集形式などには大きな違いがあります。事前の審査基準や運営事務局によるサポートの手厚さも、比較検討すべき重要な要素です。
自分たちのプロジェクトのターゲット層が多く集まるサイトはどこか、募集方式はALL or Nothing型とAll in型※のどちらが適しているかなど、企画の特性を見極めたうえで最も相性の良いプラットフォームを慎重に決定しましょう。
※All or Nothing型は目標金額を達成した場合のみプロジェクトが成立し資金を受け取れる形式で、ALL in型は目標金額に達しなくても集まった資金を受け取れる形式
手数料など費用面だけで決定するのではなく、成功率や目標金額の平均額などまで確認し、プロジェクトの規模に合う実現可能性の高いプラットフォームを選ぶことが大切です。
4.リターンの内容と実行可能性を確認する
リターンの内容は、支援者が購入を決める最大の要素です。魅力的なラインナップを揃えることはもちろん、確実な実行可能性を約束しなくてはなりません。リターンの設計では、支援者のニーズに応える複数の価格帯を用意することが大切です。支援のお返しとしての魅力が、十分に伝わる内容になっているかを検証しましょう。
また、リターンごとの製造原価や梱包・発送費を正確に把握し、提供可能な数量の限界や正確な発送スケジュールを試算しておくことも重要です。万が一、資金が集まったものの製造や発送が追いつかないといった事態に陥らないよう、スケジュールも含めて確実に実行できるかを事前によく確認する必要があります。
誇大広告や実現可能性の低い無理のあるリターン設計にならないよう注意しましょう。
5.プロジェクトページに必要な素材を準備する
プロジェクトページのクオリティは、支援率に大きく影響します。準備が円滑に進むように、掲載に必要な素材は公開前にすべて揃えておきましょう。具体的には、ファーストビューで惹きつけるメイン画像、商品やサービスの魅力を伝える詳細画像、起案者自身の想いや人柄が伝わるプロフィール写真、これまでの活動風景や開発風景の写真などを準備します。
さらに、ブランドロゴや紹介動画、実績を示す客観的なデータ、リターンの具体的な使用イメージ画像なども効果的です。第三者の権利に関わる画像や引用データを使用する場合は、あらかじめ権利者への掲載確認や許諾手続きを完了させておくことも忘れてはなりません。支援者からの信頼を獲得するためにも、画像や動画のクオリティは妥協しないことが大切です。
6.公開前の告知・集客方法を決める
クラウドファンディングでは、公開前から告知・集客をすることが成功の絶対条件です。プロジェクト公開直後のスタートダッシュで勢いをつけるために、公開前から積極的に告知と集客を進めましょう。XやInstagram、LINE公式アカウントなどSNSのアカウントを作成し、公開前から活発に運用することで、認知度拡大を目指し、見込み支援者との関係性を構築しておきます。
既存顧客や知人、ビジネス上の関係者へ個別に案内を届けるリストを作成したり、メディア向けのプレスリリース配信やSNS広告の出稿計画まで整えたり、公開と同時に一気に支援が広がる動線を作り込んでおきましょう。公開直前にはカウントダウン告知を行い、見込み支援者と一体感を持って盛り上がれるような雰囲気作りを心がけることが大切です。
7.公開後の運用体制を決める
プロジェクト公開後の運用を円滑に行うために、チーム内での役割分担と体制を事前に構築しておきます。期間中はSNSでの日々の発信、活動報告ページの更新、支援者からの問い合わせ対応、お礼メッセージの送付、リターンの注文管理や発送準備など、多岐にわたる実務が発生します。誰がどの業務を担当するのか、万が一トラブルや問い合わせが殺到した際の連絡体制はどうするのかを、明確にしておくことが重要です。
運用体制を万全にしておくことで、支援者に対して誠実で迅速な対応が可能となり、プロジェクトへの信頼感を高めることにつながります。個人や少人数のチームで取り組む場合は、緊急度など対応の優先順位を付けておくことも大切です。
クラウドファンディングの準備で見落としやすいポイント
クラウドファンディングの準備で見落としやすいポイントは、公開希望日からの逆算準備やリターンの原価や送料の計算です。プロジェクトページ用の素材が揃っていなかったり、公開後に集客を始めようとしていたりする要注意な見落とし点もあります。
クラウドファンディングの準備で見落としやすいポイントを解説します。
公開希望日から逆算して準備していない
よくある見落としの一つが、公開希望日だけを決めて、準備のスケジュールを逆算できていないケースです。プロジェクトページの制作や審査、素材の収集、事前集客には想像以上の時間がかかります。直前になって準備が間に合わず、焦ってクオリティの低いまま公開してしまったり、公開日を延期せざるを得なくなったりするトラブルは珍しくありません。公開日を決めるときは、目標金額と同様に、根拠を基にして余裕を持った期日に設定しましょう。
リターンの原価や送料まで計算していない
リターンの内容や価格帯に注力した結果、製造原価や配送時の送料、梱包資材費などを考慮し忘れてしまう事例が少なくありません。目標金額を達成しても、リターンの原価や送料が想定よりも高く、手元に資金が残らなくなってしまうケースもあるのです。最終的に赤字になってしまう失敗を防ぐためは、リターンの製造原価や配送時の送料、梱包資材費などを細かく計算し、徹底したコスト管理をする必要があります。不良品発生や配送遅延などのトラブルも考慮し、予備費まで想定に入れておきましょう。
公開後に集客を始めようとしている
プロジェクト開始前の告知や集客が大切と理解していても、準備などで慌ただしく、最終的に「良いプロジェクトを作れば自然と支援が集まる」と思い込んでしまうのもよくあるケースです。公開後の集客も重要ですが、クラウドファンディングでは初日のスタートダッシュが成功の鍵を握ります。公開前にどれだけ支援者の見込みを作れているかが目標金額達成に大きく関わるため、残念ながら、公開後の集客だけでは成功の見込みが低くなってしまいます。プロジェクト公開前の集客は最重要項目の一つと考え、なるべく早く積極的に取り組みましょう。
クラウドファンディング開始前の最終チェックリスト
プロジェクト開始前の準備が万全かどうか、公開前に以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
- □ プロジェクトの目的を明確にした
- □ ターゲットを具体的に設定した
- □ 必要資金を算出した
- □ 目標金額を決めた
- □ プラットフォームを決めた
- □ リターンを決めた
- □ 原価・送料を確認した
- □ ページ素材を準備した
- □ 公開前の告知先を整理した
- □ 公開後の担当者を決めた
クラウドファンディングは、準備段階でのチェック項目を一つずつ丁寧にクリアしていくことで、成功確率を飛躍的に高めることができます。FUNDBOOSTでは、企画の立案からページ制作、事前集客の戦略策定、公開後の運用まで、起案者様の伴走者としてトータルでサポートしております。準備段階で不安や疑問が生じた際は、ぜひお気軽にご相談ください。




社会を少しでも良くしたいという気持ちや、支援の輪が広がる瞬間を記事を通して届けています。
みなさんの挑戦が、次の誰かの勇気につながることを願って。